ロータリアンの皆さまへ



本ロータリー年度の終わりに際し、本年度における皆さまの素晴らしい活動について振り返りたいと思います。私たちは共に、ロータリーの可能性や将来像を「イマジン」しながら活動してきました。

クラブが世界のいたるところで行っている活動を見ることができたのは大きな喜びでした。これらの活動は、皆さまが地区で発揮したくださったリーダーシップの賜物です。

本年度を通じ、会員にとっての「居心地のよさ」と「配慮」が会員の満足度を高める唯一かつ最良の方法であり、会員維持の最善の手段であることを再確認してきました。私たちはまた、特に世界の情勢が変わり、適応力を求められた激動の今の時代に、勇敢で共感力のあるリーダーシップが重要であることを目の当たりにしました。皆さまがさまざまな困難を解消し、この機会に地区とクラブの次章を描いてくださったことを誇りに思います。

私はロータリーで初めて女性として会長を務められたことを光栄に感じておりますが、ロータリーがすべての会員を温かく迎え入れる上でもインパクトをもたらせたことを嬉しく思います。すべての会員とは、女性だけでなく、自分の可能性を最大限に生かしたいと願うすべての人をさします。私たちは共に、すべての会員や参加者が帰属意識を感じ、積極的に参加できるクラブとするために力を尽くしてきました。このロータリーにおける最も基礎となる部分で、リーダーシップを発揮していただいたことに感謝いたします。

素晴らしい国際大会となった先月のメルボルン大会でもご紹介しましたが、ロータリー世界の64%が、30%(またはそれ以上)の女性会員という目標を達成しています。

また、世界的な会員増強の目標だけでなく、「女児のエンパワメント」といった取り組みにおいて、ロータリーの価値観が体現されています。私は、皆さまが女性と女児の可能性を解き放ち、基本的なニーズを満たし、人権を守りながら、彼女たちが自信をつけるためのさまざまな方策を実行してくださったことを嬉しく感じています。

大きな夢を実現するために人脈を活用することで、ロータリーがもたらせるインパクトも実感しています。今年度、イマジン・インパクト・ツアーで8カ所を訪れましたが、各重点分野における持続可能でインパクトの大きなプロジェクトのストーリーを紹介することができました。

25年以上にわたり、子どもたちの識字率向上を目指して活動してきた「グアテマラ識字プロジェクト」、永続的な平和のためにウガンダの難民居住区で活動するローターアクトクラブ、栗とトリュフの収穫プロジェクトを実施して地元経済をより持続可能で公平にするための台湾での活動などを視察しました。

これらのストーリーは、国際大会のプログラムの枠組みにもなりました。大会に出席された方には、これらのプロジェクトを紹介したスピーチや動画からインスピレーションを感じていただけたことを願っております。大会に出席できなかった方、またはもう一度動画を見たり、友人とシェアしたい方は、rotary.orgをご覧ください。

私たちの年度は、とても充実した1年となりましたが、ポリオ根絶においては、私たちの揺るぎないコミットメントを通じ、ロータリーのインパクトを強く感じることができたと思います。この理由から、私は皆さまがポリオ根絶とロータリー財団のために、私の弟でアーティストのダレン・ジョーンズによる署名・連番付の絵画を利用して、さまざまなクリエイティブなファンドレイジングを行ってくださったことに感謝しています。このメッセージを書いている現時点で、今年度のガバナーの皆さまがこの絵画を通じて集めてくださった金額は100万ドル以上に上ると予測されています。

最後に、今年度には、これまでの年度とは比較にならないほど災害救援基金の力を感じたことにも言及したいと思います。ウクライナとパキスタンへの支援のために、数千万ドルを充てることができました。また、米国での洪水や竜巻の被災者も支援しました。ブラジルや南アジアでは土砂崩れとサイクロンの被害も出ており、こういった自然災害は枚挙にいとまがありません。

ロータリーは災害救援団体ではありませんが、世界を変える行動人として、災害が起こった時には即座に対応します。なぜなら、私たちは国境や境界がない団体であり、世界のどの地域にいるロータリーファミリーにもこういった被害は起こり得るからです。

今年度、私は皆さまに「イマジン ロータリー」を呼びかけました。ゴードン・マッキナリー2023-24年度会長は、次年度に「世界に希望を生み出そう」をテーマとして、今年度に培ったことを土台に活動されることになります。

昨日を想像する人はいません。また、過去に希望をもつ人もいません。希望と想像とは、明日を表す言葉であり、前進を促す言葉です。互いに支えあって私たちを未来に導く道となるものです。この道とは、継続性の道です。

この素晴らしい1年のために、皆さまの時間と能力を惜しみなく発揮していただいたことに、心から感謝いたします。忘れないでいただきたいのは、皆さまのリーダーシップは今年度で終わるわけではないということです。ロータリーでは、私たち全員が、より良い未来を築くために共に責任を共有する勇気あるリーダーであるからです。私は、皆さまと一緒に次章に向かうことができることを嬉しく感じております。

心を込めて
ジェニファー

2022-23年度国際ロータリー会長
ジェニファー・ジョーンズ

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